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■ 沿岸鳥 ■ 海鳥 ■ 陸鳥

 ガラパゴスは1,400km近くにも及ぶ海岸線を有する。島々の海岸線には、砂浜や岩場の他にもマングローブ林や潮間帯の広い浅瀬などがあり、非常に変化に富んでいる。
 海岸線付近の淡水と海水が入り混じる河口や沼地、それに潮が引いた水溜りが残る海辺をエサ場としている。


 ガラパゴスオオアオサギ

 Galapagos Great Blue Heron (英名)
 Ardea herodias cognata
(学名)


 ガラパゴスで最も大きなサギで、足の長さが全長の半分近くある。体は灰色で、頭に黒と白の模様がある。北の島々を除いた諸島全域の沿岸地域に棲息する。

 小魚を常食とするが、時期がくればウミイグアナやウミガメの生まれたばかりの子供を食べる。捕まえた子ガメなどを、水にいったんつけて砂を洗い落とし、おもむろに飲み込んでしまう。

 マングローブの林や、見晴らしの良い岩場の上に巣を作る。

 全長/身長: 140cm
 翼開長: 185〜200cm
 棲息数: 不明


 ガラパゴスシラガゴイ
  別名: ガラパゴスシラガゴイ

 Galapagos Yellow-crowned Night Heron
  (英名)

 
Nyctanasa violaceus pauper
  (学名)



 夜行性であり、頭の後ろに房のついた色鮮やかな黄色の王冠をかぶる。オレンジ色の大きな眼は、光の加減で黄金色に輝くこともある。日中は、茂みの中や岩陰の暗いところで過ごしている。

 主に昆虫を好むが、イワガ二、サソリ、ムカデなども食べる。

 全長: 55〜62cm
 翼開長: 110〜120cm
 棲息数: 不明

2〜4個の青緑色の卵を産む

暑いに日中、直立不動で翼を
広げ、涼をとる


30cmまで近づいても逃げない

成鳥になると体全体が黒ずんでくる

 ガラパゴスササゴイ
  別名: ヨウガンササゴイ

 Lava Heron , Galapagos Green Heron
  (英名)

 
Butorides striatus sundevalli
  (学名)



 諸島の岩場に溶け込んだ溶岩色をした地味な鳥で、ほとんどの島で見られる。

 岩場や砂地に陣取り、潮の満ち引きでできる海岸の小さな池や、水流のある窪地で小魚を漁る。

 マングローブの茂みや岩の下に巣を構える。繁殖期は9月から翌年の3月までで、多いときには3個の卵を育てる。

 全長: 40〜50cm
 翼開長: 60〜70cm
 棲息数: 不明

首を動かし、水面下に見える魚の
動きを追う
ガラパゴスシラガゴイ棲息マップ


 ガラパゴスミヤコドリ

 Galapagos American Oystercatcher (英名)
 
Haematopus palliatus galapagoensis
  (学名)



 ガラパゴスにしかいない固有の亜種。朱色のくちばしと桃色の足をもつ。眼のまわりはオレンジ色にふちどられ、眼そのものは鮮やかな黄色で、中央に小さめの黒い瞳がある。

 潮の満ち干きの場所、潮間帯に生きる小さなカ二や貝をエサとする。二枚貝を見つけると、砂に貝を立て、くちばしでこじ開けて食べる。

 2個の斑点のある卵を産む。

 全長: 45〜50cm
 翼開長: 85〜90cm
 棲息数: 400つがい

海辺の浅瀬にいるカニや貝が主食

腹部は白黒のコントラスト


若鳥の色は薄く、成鳥に近づくに従って
濃くなる

ヒナは集団で生活し、親鳥は共同で監視する

 オオフラミンゴ
  別名: ベニフラミンゴ

  Greater Flamingo (英名)
 
Phoenicopterus ruber (学名)


 海岸近くの海水と淡水が交じり合う沼地やラグーンで、小エビなどの小動物をエサとしている。

 食事法がユニークで、曲がったくちばしを水面につけポンプの働きをさせ、ぜんぽうから連続して水を吸い込み、くちばしの脇から排出する。水の中に含まれるエビなどは、くちばしの中にあるフィルターでこされ、飲み込む。

 1〜5月までの比較的暑い季節が繁殖期で、営巣地は群れをなしている。オス・メス共同で、泥の土盛りをした大きな巣を作り、1個の卵を抱く。

 全長: 110〜130cm
 翼開長: 140cm ?
 棲息数: 100〜500

クジラの食事法とよく似ている

足を動かし、泥の中に隠れている
カニなどを追い出して捕まえる
オオフラミンゴ棲息マップ


 チュウシャクシギ

 Whimbrei (英名)
Numenius phaeopus hudsonicus
  (学名)



 1年を通じてガラパゴスで見られるが、5〜7月は繁殖のためカナダの北極圏に渡っていく鳥たちもいる。

 長い脚と、下に湾曲した細長いくちばしが特徴的である。ふだんはよく岩の上や、海水と淡水が交じり合うような入江の浅瀬でエサをとっている。

 全長: 42cm
 翼開長: 80〜90cm
 棲息数: 不明

甲高い鳴き声から、近くにいることを
確認することもできる

羽は茶色のまだら模様


8〜3月まで
の期間、ガラパゴスに滞在する

 キョウジョシギ

 Ruddy Turnstone (英名)
 Arenaria interpres (学名)


 英語名の「ラディー・ターンストーン」は、あわただしく石をひっくり返す様子から名付けられたようだ。チュウシャクシギに比べると、くちばしや足は短めだが、色鮮やかで特にオレンジ色の足は美しい。

 海辺で細長いくちばしを器用に動かし、小石や岩陰、砂の中に隠れているコペポーダなどの無脊椎動物をエサとしている。

 

 翼開長: 50〜60cm
 棲息数: 不明

 

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