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■ 原生固有種 |
ガラパゴスの昆虫は、全く目立たない。南米大陸に比べても、種類数や団体数でずっと見劣りする。
全ての種を合わせても、2000種に満たないだろうといわれている。また熱帯にも関わらず、体色は地味で夜行性の昆虫が大多数を占めている。
それから、飛行器官の退化している種類が多い。翼が退化し短くなって、飛翔距離が落ちていたり、全く飛べなくなっているものも相当いる。そして大陸の近縁種と比較しても、体の大きさが全体的に小さい。これは、エサが手に入る期間が極端に短い雨季に限られていることに関係があるようだ。 |
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バッタやコオロギの仲間は21種に及び、最もカラフルな色彩をもった種類も含まれている。
地味な昆虫ばかりの中にあって、唯一熱帯の生き物のイメージを与えてくれるグループだろう。
昆虫は鳥類と比べても、それぞれの島での分化が進んでいない。ガラパゴスオオバッタは2種見つかっているが、サン・クリストバル島を除いて、ほとんどの島には1種しか棲息していない。
別種や亜種を生み出すまでに至っておらず、島ごとに固有種を見かけることは、ほとんどないようだ。 |
ガラパゴスオオバッタ
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乾燥している諸島においては珍しいトンボの仲間 |
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ガラパゴスサソリ
Galapagos Scorpion (英名)
Centruroides lunantus (学名)
諸島で知られているサソリはわずかに2種。どちらもガラパゴス固有種で、尻尾の先にある針で獲物や敵を刺しはするが、人間にとってはほとんど無害。
ただし生態はとてもユニークだ。オスはメスよりも極端に小さく、交尾の後は、すぐにメスに食べられてしまう運命になっている。そして、産まれてきた子供達は真っ白で、初めは母親の背中に乗って育つ。
1、2週間後には一人立ちをするが、親を含め多くがヨウガントカゲに食べられてしまう。 |
毒は弱く、人間に無害
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ガラパゴスに最も早く棲みついた動物は
クモだったに違いない
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ジグザグスパイダー
Zig-zag Spider (英名)
Neoscona Cooksoni (学名)
クモは50種以上棲息しているが、固有種はわずかである。その理由は、クモの移動は風や鳥などを媒介しているため、孤立から逃れやすいからである。
ガラパゴスのクモは、ネットを張るものと張らないものとの2グループに分けられる。ネットを張らないグループは、地上で獲物を追いかけて捕らえる。 |
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ダーウィンクマバチ
ハチは、ダーウィンクマバチが諸島での唯一の種類である。
最近、大陸のハチ2種類がガラパゴスに棲み始めた。この2種類は人を刺すので、かなり嫌われものになっている。 |
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