エクアドル環境省は、ウォルフ火山で生息する固有種のイグアナとゾウガメが、安全であることを確認した。それらの動物は、火山噴火の場所から6km離れた場所に生息している。昨日(5月27日)午後6時、イサベラ島ウォルフ火山から噴出した溶岩が、海に達していることが目撃された。上記に掲載している写真は、観光船エンデバー号に乗船しているクルーによって撮影されたものである。
火山での現象は、国立工学院地球物理研究所によって、継続的に調査されている。昨日午後に出された報告書によると、ウォルフ火山での活動が激しくなっている兆候はみられない。しかし、高温度の変則的な活動がみられ、溶岩の新しい深い裂け目が、大きくなっていることが確認された。
それでも国立公園は、固有種のピンクイグアナとリクイグアナ、さらにゾウガメの群れには影響が無いとした。なぜなら、それらの生息場所は、溶岩流の外であり、噴火は火山の南東で起きているためである。
火山噴火は自然現象の一部であり、ガラパゴス諸島で最も新しい島であるイサベラ島やフェルナンディナ島では、地質学的進化の過程で、普通に起こりうる現象である。
今回の溶岩が海に達したことによって、そこに生息する小さな固有種であるヨウガントカゲや、ガラパゴスヘビへの悪影響が懸念される。さらに、植生に対しても影響を及ぼすであろうことが考えられる。環境専門家は、生態系に起こりうるこれらを調査するために、調査官及び国立公園のレンジャーを、火山活動が収まったら現地へ送る予定だ。火山活動が終息した折には、安全に上陸できるものと確信している。