ウォルフ火山の噴火から2日目、溶岩の噴出は減少傾向にあることが空からの観察で確認された。25日午後、水上飛行機にガラパゴス国立公園所長、環境大臣、官房長官などの政府関係者や専門家が乗り込み、ウォルフ火山の活動を観察した。
環境専門家によって、溶岩の海近くまでの流出は無いものと確認された。それによって火山活動は著しく減少傾向にあると結論づけた。
噴火はウォルフ火山の南東斜面で起きたことが確認された。それは、ピンクイグアナや黄色いリクイグアナ、固有種であるゾウガメの生息地から6km以上離れているが、野生動物への影響が懸念される。
同行したガイドからの報告によると、初日に比べ、2日目の火山活動は著しく減少しているとのこと。しかしながら、ウォルフ火山の西側周辺において火山灰や蒸気の噴出が大量にみられ、地下をはしる溶岩が、違う場所に噴出する可能性を否定できるものではない。よって、観察及び調査を継続しなければならない。ちなみに、イサベラ島にある5つの活火山は、6万~30万年前に海底から地上に出現した火山である。