|
【昭和基地22日=南極観測同行記者】第49次南極観測隊(伊村智隊長)が、衣類や荷物などに付着させて本来、南極にいない生物を持ち込んでいないか調査を受けている。帰化生物が根付いた場合、生態系への影響が懸念されるためだ。
調査は隊員全員が対象で、観測船「しらせ」からヘリコプターで昭和基地に入る前日に実施。生物隊員の辻本恵さんらが衣類や靴などに掃除機をかけて種子や胞子、土壌などの持ち込みがないか調べ、自然公園や外国を最近訪れたことがあるかなどについても聞き取った。
南極には最近、各国の研究者や多くの観光客が訪れ、本来は存在しない生物が入り込む危険性が高い。昭和基地近くにあるラングホブデ地域の池では10年以上前、イネ科の雑草オオスズメノカタビラが見つかった例などがある。
調査は国際極年プロジェクトの一環で、日本を含む10カ国が実施。帰化植物を発見した経験がある伊村隊長は「靴底を介した経路が最も問題。荷物も荷積みの際に洗浄しないといけない。今後、国際的に厳しい方向で取り組むことになるのではないか」としている
|

|
南極・昭和基地入りを前に衣類やバッグを調べる観測隊員ら=17日、しらせ船内(南極観測同行記者撮影)
|
|