12月6日に発行された学級通信をご紹介いたします。




写真家・藤原幸一さんの話

 昨日の3校時、落二ルームに写真家の藤原幸一さんをお招きして、4年生の子どもたちにお話をしていただきました。
 藤原さんは、地球の環境破壊問題をペンギンの生態から紹介していらっしゃる方です。「週刊朝日」に写真や記事が掲載されていますので、ご覧になった方もいるかもしれません。
 その道に詳しい方の話は、私たちの既成概念を壊し、新たなものの見方を示してくれるものです。そんなことを昨日のお話で感じました。例えば次のようなことです。
・ペンギンは南半球のみで生息し、その数は18種。ただし、氷の上で生活するのは2種だけで、他は森や林の中で生活しているのだそうです。私などは、「『ペンギン』と言えば南極の氷の上」と思い込んでいましたが、そうではありませんでした。
・南極は、すでに必要なくなった捕鯨基地の残骸で汚れていることを知りました。基地の建物や捕鯨船など、単なる粗大ゴミになって放置されている南極の姿にビックリさせられました。
 初めに、校長先生から藤原さんを紹介していただいた後、ビデオを見ました。以前放送された『動物奇想天外』の一場面で、実際に藤原さんが出演しており、ペンギンの雛がある民家で生活している様子でした。
 次は、ペンギンの生活する環境がどんどん悪くなっている実態を写真で説明していただきました。タンカーのオイル漏れ、森林の伐採など、ペンギンにも悪影響を与えていることが、写真から伝わってきました。
 1時間という短い時間の中で、丁寧にわかりやすくお話をしていただきました。終わってからお礼の挨拶をすると、藤原さん曰く、「これからも子どもたちにこういった話をしていきたい。未来の地球を担うのは子どもたちだから。」とおっしゃっていました。そして、「今日の話は、子どもたちの心に残ったでしょうか。」と心配されていましたので、「きっと心に留まることがあったと思います。」と答えました。

 環境のことは子どもたちを含めて、誰もが考えていかなくてはいけない問題です。それと同時に、私たちは子どもたちに負の遺産ばかり残さないようにしなくてはいけないということも感じました。