・東京新聞(平成8年2月4日、日曜日)

 まったくこの鳥、どうなっているんだ....。カメラと鳥との距離わか30cm。逃げるそぶり一切なし。木製のデコイ(鳥の模型)でもあるまいしアオアシカツオドリのカップルに逃げられないように、恐る恐る10m手前から、ほぼ腹ばい状態で近づいてきたというのに、ふてぶてしいというのか鈍感というのか面白いやつらだ。このカップルに限らず、ここエクアドルのガラパゴス諸島では人間を自分の仲間だと勘違いしている動物たちがたくさんいる。